写真・カメラ 雑記

[レビュー] コスパ良好な2気室カメラバックパック エレコム off toco(オフトコ) ハイグレード L

2020-10-30

カメラの持ち運び用として購入したエレコムのカメラバッグ「off toco カメラバックパック ハイグレード L」がコストパフォーマンス良好、かつ機能充分で、お勧めできる商品だったので、ご紹介します。

簡単なまとめ

エレコムのカメラバッグoff toco」シリーズは、次の理由からお勧めです。

・2気室(カメラと他の荷物を別収納できる)かつ、背負ったままカメラを取り出せる
・コストパフォーマンス良好(上位モデルでも実売10,000円以下で、機能と作りはしっかり)
・種類とカラーが豊富で、普段使いもできる

エレコム off toco シリーズ概要

PC関連の周辺機器でおなじみのエレコムから、off toco(オフトコ)というバッグのシリーズが販売されています。

カメラバッグ(スタンダード、ハイグレード、アクセサリ)

※このページで使用している画像は、エレコムのoff toco特集ページhttps://www.elecom.co.jp/pickup/off-toco/からお借りしたものか、自身で撮影したものを使用しています。

カメラバッグは機能性を重視する故に見た目を犠牲にしたものが多いのですが、普段使いも出来るくらいにスマートな見た目になっているところが特徴です。

ロフトの店頭でも販売されていました(「ロフトで売っている=見た目と実用性を兼ねている」という私の勝手な基準があります)。

カメラバッグとして十分な機能

カメラバッグ」というだけあって、機能充分。

スタンダード/ハイグレード共通機能

2気室
カメラ用の独立収納があるので、カメラと他の荷物が干渉しません。
また、両側面から出し入れでき、バックパックを降ろす必要がありません。

間の仕切りを貫通させて1気室にすることもできます。

カメラ用インナーケース
カメラへの衝撃を防ぐクッションケースが付いています。しかも取り出し可能。
ハイグレードの場合は、単独でケースとしても使用できます。

・PC/タブレット用独立収納
2気室/1気室どちらで使用していても、PC(タブレット)を収納できます。

・表面撥水加工
少しの雨なら気にならない撥水加工。

・キャリーバー差し込み
旅行用も想定しているので、背中側にキャリーケース(スーツケース)のバーに差し込みできるベルトが付いています。

ハイグレード専用機能

レインカバー
本体表面が撥水加工であるのに加え、底面にレインカバーが付いています。

チェスト&ヒップベルト
重いレンズを持ち運んでいるときも役に立つ、追加ベルトが付いています。
(ハイグレードMはチェストベルトのみ)

三脚取り付け用ベルト
早朝/夜間撮影に三脚を持っていきたい場合に便利です。

コストパフォーマンス良好

ハイグレード Lサイズで希望小売価格は27,390円(税込み)と立派な値段ですが、Amazonの実売価格は8,309円(税込み、2020年10月時点)と、かなり安くなっています。

これは一番高額な「ハイグレード Lサイズ」の場合。
つまり、4種類どのバッグも、それぞれ1万円以下で購入できます

機能・価格一覧

機能\種類

カメラバックパック
スタンダード

カメラバックパック
ハイグレード
名称MサイズSサイズ(ミニ)LサイズMサイズ
2気室
(2/1気室切替可)

(2/1気室切替可)
カメラ収納口
両側面出し入れ

両側面出し入れ
カメラ用インナーケース
仕切り版あり

仕切り版あり/単独でケース利用可能
PC/タブレット収納
14インチ

9.7インチ

15.6インチ

14インチ
撥水加工
全面撥水加工
〇*1
レインカバー×
チェストベルト×
ヒップベルト××
三脚取り付け×
キャリーバー差し込み
本体外寸(mm)W300×D150×H410W240×D125×H305W315×D190×H470W280×D165×H400
収容寸法(mm)W285×D120×H395W215×D100×H290W300×D100×H450W270×D85×H390
配色ブラック/グレー/ネイビー
希望小売価格(税込)17,600円13,763円27,390円23,474円
Amazon価格
(2020年10月確認)
6,855円
販売ページ
4,745円
販売ページ
8,309円
販売ページ
6,745円
販売ページ
商品ページエレコム公式エレコム公式エレコム公式エレコム公式

*1 ページによっては「全面撥水加工」と書かれています

スタンダード Mサイズ

スタンダード Sサイズ(ミニ)

ハイグレード Lサイズ

ハイグレード Mサイズ

レビュー

購入した「ハイグレード L」(ブラック)を写真付きでご紹介します。
ロフトの店頭で販売されている実物で大きさを確認できたため、不安なく購入出来ました。

簡単な説明書も付いているので、店頭では自分が気になっているものと一致しているか確認できます。

外観

布がしっかりしているので、問題なく自立します。

ブラックを購入していますが、実際にはダークグレーという印象。
布はしっかりしていて、伸縮性が無いタイプです。

off tocoのロゴも入っていますが、主張しないので気になりません。

底面には滑りにくいゴム素材が使用されています。

肩のストラップは肉厚でしっかりしています。

ストラップについたチェストベルト(左右の肩ストラップを繋いで使います。重い荷物を入れているときに負荷を分散してくれます。)。
位置はレールに沿って上下に動かせます。

上部のハンドル(取っ手)は前後についていて、バランス良く持ち上げることができます。
(片側だけだと、重い荷物を持った時にファスナーが開いてしまうことがあります)

上部ハンドルと肩ストラップの間にあるベルトを締めると、ストラップの形が固定されることで肩への負担が減る仕組み。
このタイプは初めてだったのですが、意外に効果があったので驚きました。

左側の肩ストラップには、着脱式ポーチが付いています。

着脱式ポーチにはファスナーが2つ付いていますが、右側に寄っています。
そのため、右側の肩ストラップに付け替えることもできますが、ファスナーの向きが使いづらくなります。

ポーチの中には予備バッテリーなどを入れられます。

肩ストラップをどけると、キャリーバッグのハンドルを差し込むためのベルトが見えます。

荷物を一時的に降ろせるので、旅行のときにかなり役立ちそうです。

サイドポケット(カメラ出し入れ用)

両サイドのカメラ出し入れ用ポケットは、2本のファスナーで開ける方式です。

2つのファスナーはハンドルで繋がっていて、一度に開閉できます。
サイドポケット上部はマグネットでくっつく構造なので、急に開くこともなく安心です。

マグネットの強さはちょうどよく、開閉に力は要りません。
マジックテープ(ベルクロ)でくっつくタイプだと「バリバリ」という音が気になるので、この点はとても良いです。

完全に開いたところ。
中に見えているのはカメラインナーケースです。

インナーケースを取り出したところ。

バックパックの両サイドにポケットがあるので、インナーケースを取り出すと反対側が見える形になります。
インナーケースを取り出せるため、用途がカメラバッグに限定されないところも良いですね。

カメラインナーケース

取り出したカメラインナーケース。
ジッパーで開閉可能なフタが両サイド(バックパックの両サイドポケットに合う位置)に付いています。

単独で取り扱うことも考慮してハンドルが付いています。
正直なところ、このケースだけでも価値があると思います。

旅先で荷物が増えた時には、カメラインナーケースをキャリーバッグに移動してバックパックの容量を増やす、という使い方もできそうです。

フタを開いたところ。
内側は、バックパックの内側と統一された色になっています。

グレーの内側はブルー、ネイビーの内側はライトグレーになっています。

仕切り板は5枚入っているので、手持ちのカメラに合わせて自由な構造を作れます。

インナーケースに限らず、すべてのファスナーの取っ手は大きなリングになっていて、南京錠などを取り付けることができます。

公式ページより、バックパックからカメラを取り出すときのイメージ。

左肩のストラップを外して右腕側のポケットを見ると、この様な見え方になります。

ダブルファスナーを外します。
この状態でも、フタ部分の端がマグネットで留まっているので中身が飛び出さないところがすごく良いです。

バックパック側のフタを外して、インナーケースが見えました。

インナーケースのフタも開いたところ。

個人的にファスナーを2度開くのは少し面倒なので、インナーケース側のフタを内側に折り込んで使用しています。

(目線が変わってしまいましたが)
オリンパス E-M1初代(W130.4 × D63.1 × H93.5mm)と12-40mm F2.8を入れた時のイメージ。

インナーケースの内寸はW270mm×D110mm×H190mm(開口が110mm×190mm)で、充分な余裕があります。

上の写真の向きの入れ方で、いくつかのフルサイズ(35mm判)ミラーレスカメラと寸法を比較しても、充分に余裕がありそうです。
ソニー α7R IV96.4mm × 128.9mm(約128.9 × 96.4 × 77.5 mm)
キヤノン EOS R597.5mm × 138.5mm(約 138.5 × 97.5 × 88.0mm)
ニコン Z7II100.5mm × 134mm(約134 × 100.5 × 69.5mm)

90度回転させれば、下の写真のような入れ方も出来ますが、少し窮屈になります。
(110㎜の部分に130.4mmを入れているので当然ですね)

(写真を撮っていないですが)横向きに置くこともできます。
その際は、カメラ+レンズの長さが190mm以下なら大丈夫です。

また、両サイドが上の写真の様に開くので、反対側に2台目のカメラか別レンズを入れることもできます。

カメラ以外のメイン収納

上でご紹介したインナーケースはバックパックの中で下側の気室で、ここからご紹介するのは、上側の気室です。
ファスナーは上半分の端から端まで、大きく開きます。

ファスナーで留められた布が下側気室との境界になっています。これを開いたところ。
この形でインナーケースを取り除くと、完全に1気室のバックパックになります。

ここがベルクロ(マジックテープ)だと、重いものを入れた時にずれて不安なので、ファスナー式なのはとても好印象です。

左右も含めて収納が豊富にあります。

旅行用バックパックでは定番の、鍵などを取り付けるフックも付いています。

PC/タブレット収納

PC/タブレットの収納(ハイグレード Lサイズでは15.6インチまでのPCに対応)は、先に挙げた2気室とは完全に別の場所になっています。
そのため、上下を分けて2気室で使用するときも、しないときも、問題なく収納することができます。

ヒップベルトは背中側の下に隠れています。

ベルト両サイドに入っていて、腰の前で繋いで使用します。

小物収納

外側に2つの収納があり、小物をいれることができます。
一時的な物の退避場所として重要な収納ですが、このバックパックは布がほぼ伸びないので、大きな収納力は期待できません。

と言っても、小さい方のポケットでも、スマートフォン、厚めの定期入れくらいであれば問題なく入ります。

三脚取り付け用ベルト

地味ですが役に立つ、三脚取り付け用ベルト。

このベルトのおかげでアシンメトリー(左右非対称)なデザインになっているところが、個人的に好印象です。

不要な時は取り外すことも出来ます。
カラビナ、キーホルダーなどを付ける場所にもなりそうです。

レインカバー

底面に小さなポケットがあり、ここにレインカバーが入っています。

上、左右のポケットをしっかり覆ってくれるので、急な雨の時に役立ちそうです。

一応、「off toco」のロゴがあるので、上下の向きには少し気を使います。

PeakDesign キャプチャー CP-BK-3/CP-S-3との相性も良好

肩ストラップ部分にカメラを固定できるPeakDesign(ピークデザイン)のキャプチャーも取り付けることができました。

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取り付ける位置は、写真の肩ストラップ中央付近になると思います。

手前の細いベルトに取り付け可能です。

重いカメラをしっかり取り付けたいとき、または肩ストラップ自体にキャプチャーを取り付けたいときは、別売オプションのネジ(ボルトパック)がおすすめです。

少し長いネジなので厚みがある場所にも取り付けやすくなりますし、六角ネジなのでしっかり留めることができます。
(左側が標準ネジ、右側が別売オプション)

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キャプチャーにはたくさんの類似品がありますが、カメラ取り外しのしやすさは正規品が断然上です。

良い点

バッグを下ろさずにカメラを出し入れできる

これがこのバッグを購入した最大の理由です。とにかく便利!

2気室構造でカメラと他の荷物が混ざらない上、側面の取り出し口のおかげでバッグを下ろさずにカメラを取り出せます。
旅先などでふと撮影したいものが現れても、カメラを取り出す手間があるので躊躇してしまうことが減りそうです。

しかも左右対称の取り出し口があるので、片側はカメラ、もう一方はレンズという使い分けができます。
予備レンズを持ち歩かない場合も、反対側を財布、定期などを入れる場所として便利に使用できます。

コストパフォーマンスが良い

ご紹介したハイグレード Lの場合、希望小売価格の27,390円(税込み)に対し、Amazonの実売価格は8,309円(税込み、2020年10月時点)と、とても安くなっています。

Amazonの価格推移をみると、最初から安かったわけでは無く、徐々に値下がりしている様です。
(一番左、2017年の発売当初は15,000円くらい)

安いからと言って特に妥協した点などは見当たらず、良いバッグだと思います。

種類とカラーが豊富で普段使いもできる

カメラバッグにありがちなダサさが薄いです(個人の感想)。

色もブラック以外にグレー、ネイビーと選べます。特にブルーは明るい印象になるので、雰囲気を大きく変えられそうです。

エレコムの商品紹介ページを見ても、「休日に持って出かけたくなる」というキャッチコピーがあり、その点を意識して制作されている様です。

気になった点

10,000円以下でこのバッグを購入できる時点でかなり満足していますが、あえて挙げると、気になった点もあります。

もう少し大きなサイズがあっても良い

off tocoのカメラバッグとしてはハイグレード Lが一番大きいのですが、実際に使用してみると、もう少し収納力があっても良いと思いました。

本体外寸の「W315×D190×H470mm」は、そのまま考えれば28リットルと大きいのですが、良い点でもある「布がしっかりしている」ことが災いしてか、伸縮性があまりないので、適当に物を詰め込むとすぐにいっぱいになってしまいます。入れる物の場所を事前に決めておくことで、ある程度防ぐことができます。

内装の配色が好みではない

個人的な好みもあるのですが、ブラックに対する内装は、オレンジではなく別の色でも良い様に思います。

公式サイトによると「収納物が見やすい内装色」なのですが、個人的にはライトグレーくらいでも良い気がします。
購入前から分かっていましたが、少し気になりました。

ちなみに、グレーの内側はブルーネイビーの内側はライトグレーになっています。

根本的なところですが、外側の色も、布の選び方次第ではもっとおしゃれさが出るように思っています。

選び方

しばらく使ってみた感想から、似たようなサイズがいくつもある「off toco」カメラバッグシリーズの選び方を考えてみました。

①カメラの大きさから使えるサイズを調べる

このバッグを買う人は、基本的にカメラ収納を重視しているはずです。
それぞれのインナーケースのサイズと自分のカメラのサイズを比較して、使えるバッグを調べましょう。

インナーケースの内寸

ハイグレード L:幅270mm×奥行110mm×高さ190mm
ハイグレードM:幅230mm×奥行105mm×高さ145mm
スタンダードM:幅250mm×奥行115mm×高さ170mm
スタンダードS(ミニ):幅200mm×奥行85mm×高さ130mm

スタンダードS(ミニ)以外は奥行がほとんど同じ大きさですね。あとは幅、高さの部分でどこまで小さくても良いか、でしょうか。

②バッグ本体の大きさから用途に見合ったものを選ぶ

ハイグレードLを使っていて少し気になったのは、奥行きの大きさです。
私の場合はカメラを持ち歩くときのみ使用するため問題ありませんが、日常使いをするには(混雑した電車に乗るときなど)少し大きく、邪魔になりそうです。

バッグ本体の外寸

ハイグレード L:幅315mm×奥行190mm×高さ470mm
ハイグレードM:幅280mm×奥行165mm×高さ400mm
スタンダードM:幅300mm×奥行150mm×高さ410mm
スタンダードS(ミニ):幅240mm×奥行125mm×高さ305mm

このハイグレードLの奥行き190mmが、電車などで邪魔になりやすい要因だと感じました。
この長さをお手持ちのバッグと比較して、許容範囲を決めるのが良いと思います。

カメラの収納が問題ないのであれば、ハイグレードM、スタンダードMに変更することで、かなり取り回しが良くなります。
カメラを持ち出すときだけ使うのであればハイグレードL普段使いするのであればハイグレードM、またはスタンダードM、という感じで選ぶと良さそうです。

まとめ

エレコムのカメラバッグ「off toco カメラバッグ ハイグレード L」をご紹介しました。

安価に2気室のカメラバッグを入手でき、使いやすくて満足しています。
キャリーバッグ差し込み、撥水機能など、旅行用に使いやすい機能も充実しているので、これから多用していきたいと思います。

もし、次のモデルが出たら、きっと購入を検討すると思います。

販売開始が2017年で、既に販売終了している色もあります。
興味がある方は、早めの購入をご検討ください。

PCバッグもある

今回はカメラバッグをご紹介していますが、PCバッグのラインナップもあります。
興味はあるのですが、購入はしていません。

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  • この記事を書いた人

KC

スニーカー、家電系記事全般を担当しています。

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