スニーカー

番外編 ビジネスシューズのヒール高さを測定(REGAL 811R AL、JALAN SRIWIJAYA 98321)

2020-04-26

2種類のビジネスシューズ(リーガル 811R ALジャランスリウァヤ 98321)のヒール高さを測定した記録です。

比較概要

いつもはスニーカーのヒール測定をしているのですが、今回はヒールが高いという印象があるビジネスシューズの測定をしてみました。

選んだ2足は特にヒールが高い商品として販売されているものではなく、普通のビジネスシューズです。
また、履き心地を良くするためにスニーカーと同素材を使用しているビジネスシューズもありますが、これも今回の2足には該当しません。

今回の目的は「どちらの靴(ブランド)が良いか」ではなく、一般的なビジネスシューズで「Web上のヒール高さ表示と実測の違いを比較する」ことです。
※選んだソールの種類も違うので、純粋な比較にはなりません

リーガル 811R AL

1つ目に選定したのはビジネスシューズの定番、リーガルのから811R ALというモデル。

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つま先の形は使い道を選ばないストレートチップ。靴を履いて上から見たときに、横方向に線が入っている方式です。
紐部分も内羽根式なので、冠婚葬祭まで使うことが出来ます。

製法はセミマッケイ製法です。軽さ、曲がりやすさなどが特徴の製法です。
靴底はかかとがゴム製、それ以外が合成底でできています。

リーガルの公式ページにヒール高さの記載はありませんが、販売店によって「2.5cm」「3.0cm」など、独自に測定したと思われる寸法が記載されているところがありました。

ジャランスリウァヤ 98321

2つ目に選定したのはジャランスリウァヤJALAN SRIWIJAYA)から98321というモデル。
ジャランスリウァヤの名前は聞き慣れない方もいるかもしれませんが、ユナイテッドアローズの様な有名セレクトショップでも取り扱いがあるほど評価が高いメーカーです。

こちらも、つま先の形は使い道を選ばないストレートチップ
紐部分も内羽根式なので、冠婚葬祭まで使うことが出来ます。

製法はグッドイヤーウェルト製法。最も交換可能回数が多く、長く愛用したい人に向くと言われています。
また、靴底はダイナイトソールで、ゴム製。

ジャランスリウァヤの公式ページには、ヒール高さが2.8cmと記載がありました。
また、販売店によっては4cmと記載しているところもありました。

外観

スニーカーでは26.0cmに統一していますが、革靴は基本的にサイズが大きいので、25.5cm(右足)を選択しています。

リーガル 811R AL

リーガルの公式通販サイトでは、23.0cm~27.0cmまで販売されています。
メーカー希望小売価格は税抜き22,000円。

外側(人から見える面)

内側

前方斜め上側

靴底

見えにくいですが、かかとはゴム、靴底(つま先側)は合成底です。

ビジネスシューズにはよくあることですが、サイズ25.5cmに対して長さは31cm程度と長いです。
スニーカーの場合は、26.0cmを選んでも長さは30cm未満のものばかりでした。

ジャランスリウァヤ 98321

リーガルの公式通販サイトでは、23.5cm~28.5cmまで販売されています。
メーカー希望小売価格は税抜き30,000円。

外側(人から見える面)

内側

前方斜め上側

靴底

ダイナイトソールなので、すべてゴム製。ソール底に見える突起が特徴です。
ダイナイトソールはブーツなどにもよく使われ、滑りにくいとされています。

リーガルの31cmに対し、29.3cm程度と短いです。つま先の形のとがりが少ないためだと思われます。

外見のヒール高さ

測り方

ヒール高さの測定にはハイトゲージを使用しています。測り方についてはエア フォース 1の測定ページをご覧ください。
※素人採寸ですので、いずれも数mmの誤差が生じている可能性があります。また、体重による沈み込みを考慮していませんので、その点もお含みおきください。

リーガル 811R AL

外見上のヒール高さをかかとの横部分で測定してみるとおよそ26.5mmありました。

後ろに向けて少しずつヒールが高くなっていて、真後ろでは約28.5cmありました。

ジャランスリウァヤ 98321

外見上のヒール高さをかかとの横部分で測定してみるとおよそ29.0mmありました。

こちらも後ろに向けて少しずつヒールが高くなっていて、真後ろでは約30mmありました。

ダイナイトソールはヒール底部分に突起があるので、その分もあって少し高くなっていそうです。
おそらくアヤランスリウァヤの公式ページに記載されている2.8cmという記述は、この突起を除いた高さを記載していると思われます。

実際のヒール高さ

測り方

同じくハイトゲージを使用。測定対象に軽く当たった時点で値を読み取っていますので、体重がかかることによるゴム、布などの素材の変形は考慮していません。
測定結果は0.5mmに丸めています。(表示が10.25mmなら10.5mm、10.20mmなら10.0mm)
丸め方は同じですが、エア フォース 1を測定したよりも追加の定規を更に強く固定していますので、精度は上がっているはずです。

リーガル 811R AL

ヒールの高さは実測で約32.5mmでした。

外見のヒール高さは26.5mmでしたので、実際のヒール(32.5mm)はそれより6mm程度高いことになります。

スニーカーの場合は30mmあれば十分高い方なので、その見方をすればリーガル811R ALも「ヒールが高い」と言えます。

ジャランスリウァヤ 98321

ヒールの高さは実測で約39mmでした。

この靴はクッションになる柔らかい素材(取り外し不可)が入っているので、その分もヒール高さに貢献していそうです。

外見のヒール高さは29mmでしたので、実際のヒール(39mm)はそれより10mm程度高いことになります。
40mm近いヒールがあると、少し違いが出せそうです。

また、スニーカーのなかでも比較的ヒールが高い、ナイキ エア フォース 1(35.0mm)よりもヒールが高いという結果になりました。

まとめ

ビジネスシューズで販売店の表記が示す「ヒール高さ」は

ビジネスシューズで一般的に販売店Webに記載されている「ヒール高さ」は「地面」から「ヒールと皮の縫い付け部分」までの長さである可能性が高いです。

実際には、そのヒール高さに加えて、ヒール部分とかかとが触れる部分の間に少し厚みがありました。
(今回の2例では6mm(リーガル 811R AL)、10mm(ジャランスリウァヤ 98321))
ですが、この部分を購入前に調べるのは難しいです。

Amazonなどでも、革靴の場合はヒール高さが書かれている場合が多く、その数値は「ヒールと皮の縫い付け部分」までの高さであると思われます(スニーカーと比べて書かれている割合が多いのは、おそらく測定しやすいため)。
ほとんどの場合は2cm~3cmで、まれに3.5cmくらいのものがありました。
3cm程度のものを選べば、一般的なスニーカーと比べても高めのヒールがある靴になりそうです。

スニーカーとの比較例

今回測定したビジネスシューズのヒール高さをスニーカーと比べました。(ビジネスシューズは25.5cm、スニーカーはいずれも26.0cmを測定)

メーカー
名称(測定ページリンク)

実際のヒール高さ
(インソールあり/なし)

外見のヒール高さ希望小売価格
(税抜き)
ショッピングサイト
なしあり

リーガル
811R AL(25.5cm)

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また、上記の測定は体重によるヒールの沈み込みを考慮していません。
スニーカーの場合は履き心地を良くするため、少なからずヒールに柔らかさがあるので、実際にはもう少し低くなると思われます。

これらを考慮しても、ビジネスシューズのヒールはビジネスシューズは一般的なスニーカーよりもヒールが高いものが多いと言えそうです。

ヒールが高い靴(ビジネスシューズ、スニーカー)が欲しいけど、インソール追加までしたくないという場合に、ご参考にして頂ければ幸いです。

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  • この記事を書いた人

KC

スニーカー、家電系記事全般を担当しています。

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