MOGUMOGU食べ歩きくま1巻 高尾山編の舞台を探訪してきました。
MOGUMOGU食べ歩きくま
ナガノさんの連載作品「MOGUMOGU食べ歩きくま」はPC、スマートフォンアプリ上で漫画が読めるDモーニングのコンテンツの1つとして配信されていました。
(連載は2020年、3巻分までの掲載をもって一旦終了しています)
1巻が2019年1月に、2巻が2019年11月、3巻(最終巻)が2021年8月に発売されました。
紙の単行本、Kindle版ともに発売中です。(Amazonでの評価の高さを見てほしい)
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そのうち、1巻の第1回は高尾山(東京都八王子市)周辺を食べ歩く回です。
本日よりDモーニング(電子書籍)にて
「MOGUMOGU食べ歩きくま」連載スタートいたしました!第一回目は高尾山👺です。
あげごま団子汁粉のことも描きました✌️読んでいただけたら嬉しいです😊
よろしくお願いします!https://t.co/0Dn3iJQ4th
(Dモーニングは月額500円です) pic.twitter.com/yyozoGqLHr— ナガノ (@ngntrtr) March 15, 2018
※「MOGUMOGU食べ歩きくま」をお持ちの方を対象にしていますが、1話は通して試し読みできるところがあるので、お持ちでない方もご参照ください。
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高尾山周辺
MOGUMOGU食べ歩きくま「高尾山」編で紹介された場所は東京都八王子市、高尾山の登山道周辺です。
高尾山は東京都の有名な観光スポットの一つ。
現在の標高は599mですが、地震などの地殻変動を受けて高さが変化しており、過去には600mあった時期もあるそうです。
訪問した場所の地図(高尾山)
「高尾山」編で紹介された場所を地図にまとめました。
(「緑色の星」がご紹介している食べ歩きのお店です)
・高尾山スミカ(三福だんご)
・髙橋家(せいろと小盛り天婦羅丼)
・ごまどころ 権現茶屋(揚げごまだんごしるこ)※現在は揚げごまだんご汁粉を販売していません
目印として、
・高尾山ケーブルカー 山麓駅(リフトの起点)
・リフト山上駅(リフトの終点)
・高尾山口駅(最寄りの電車駅)
・高尾山頂
にもマークを付けています。
鉄道を利用する場合、高尾山に最も近いのは、高尾山口駅(京王電鉄高尾線)です。
新宿駅から京王線、京王高尾線を乗り継いで、およそ一時間で到着します。
高尾山編の舞台探訪
MOGUMOGU食べ歩きくまの記念すべき第一回となる「高尾山」編。
連載第一回なので、最初はMOGUMOGU食べ歩きくま自体の趣旨を紹介をするコマからスタート。
早朝に目が覚めてしまったナガノさん(くま)。日が昇ってから寝てしまって一日が短くならない様に、高尾山に登ってそばを食べると決意したのでした。
(なんと1話の中で高尾山に2回登っています)
今回ご紹介するのは次のお店。
・高尾山スミカ(三福だんご)
・髙橋家(せいろと小盛り天婦羅丼)
・ごまどころ 権現茶屋(揚げごまだんごしるこ)※現在は揚げごまだんご汁粉を販売していません
そのほか、要所で登場する場所にも焦点を当てていきます。
山麗駅(リフト乗り場)
「ということで朝から高尾山に行くことに」のコマから始まる高尾山登山。
ここで背にしている建物が、リフトの山麓駅(さんろくえき)とケーブルカーの清滝駅(きよたきえき)に繋がっています。
高尾登山電鉄 山麓駅(さんろくえき)
電車で行く場合は、まず京王線で高尾山口駅まで行き、その後6分程度歩いて山麓駅まで向かいます。
清滝駅付近の歩道には、ムササビの像もあります。
これは高尾山がムササビの生息地としても知られているため(漫画でも2コマ目にムササビが描かれています)。
リフトとケーブルカーの起点はほぼ同じ場所にあり、リフトの駅が山麓駅、ケーブルカーの駅が清滝駅です。
運賃はどちらも一緒で、大人片道490円、往復950円。
前述の通り、高尾山は標高599mの山ですが、山麓駅は標高224m、清滝駅は標高201mあります。
(山麓駅はリフト乗り場まで少し登り階段があるため、清滝駅より20m高い)
ここから、リフトでは標高462mの山上駅(さんじょうえき)まで、ケーブルカーでは標高472mの高尾山駅まで高低差200m超、移動します。
リフト
高尾山のリフト乗り場(降り場)は、足元がベルトコンベアになっています。(写真は山上駅のものです)
動いているベルトコンベアに乗り、後ろからゆっくり追いかけてくるリフトに座ります。
ベルトコンベアは「リフトに乗る定位置まで導く役割」「リフトの衝撃を和らげる役割」を兼ねているのですが、これが少しだけ怖いです。
特に珍しい形でもなく、係員の方も常時ついているので問題ないはずなのですが、なぜか緊張します。
ベルトコンベアで緩和されていても、リフトに乗る瞬間はまさに”ドムン”とした衝撃があります。
恐る恐るリフトに乗った後は、しばらく景色を眺めながら進みます。
12月でしたが、少し紅葉が残っていて、とてもきれいでした。紅葉の見ごろに来るのであれば、リフトがおすすめです。
揺れポイント(サンバのリズム)
そして漫画で言及されている”揺れポイント”。
「ガンガガンガ」の音が「サンバサンバ」に聞こえてくるという場面です。
リフトは常時滑らかに進む中でも、揺れるポイントがありました。
リフトのケーブルを支える支柱付近で、車輪とぶつかる場所。下の写真の様に、ケーブルに対して車輪が片側にだけ付いている個所は滑らかなのですが……
下の写真の様に、ケーブルに対して上下に車輪が付いている場所では揺れが大きくなります。ここで”サンバ”のリズムを体感できました。
うまく伝わるかわかりませんが、動画でご紹介します。
1回目に聞こえる音が、反対方向のリフトが"揺れポイント"を通過するときの音。
2回目に聞こえる音が、自分が乗っているリフトが"揺れポイント"を通過するときの音です。
高尾山リフト サンバのリズム pic.twitter.com/jT4UlnUipu
— HN (@focacciatmy) February 3, 2022
反対方向のリフトの音の方が「サンバ」っぽさがありますね!
自分が乗っているリフトの時は揺れによる振動音も捉えているので、あまり「サンバ」らしさが出ませんでしたが、ナガノさんと同じ気持ちを味わえたので満足です。
「にっ」な撮影ポイント
リフト乗車時に訪れる撮影ポイント("にっ")。
MOGUMOGU食べ歩きくまの中では上り、下りの両方で撮影ポイントがある描写がありますが、現在では下りのときだけ、撮影ポイントが用意されている様です。
(下り)リフトの途中に現れる看板。
リフトから少し離れたところにカメラマンが常駐していて、リフトに乗っている方を順に撮影してくれます。
「撮るだけでもお気軽に!」とある様に、撮影自体は無料です(断ることもできます)。
リフトを降りて少ししたところで、係の方が写真プリントを見せてくれます。
(購入するかどうかは自由です。特に押し売りもされません。)
(自分の顔が不気味だったので)購入を断ると、係の方が写真を「そっ」とすぐ下のごみ箱に捨てるところに一人で面白さを感じていました。
高尾山スミカ(三福だんご)
リフトを降りると、高尾山の中腹地点に到着。
少し進んだところで、三福だんごを買える高尾山スミカに到着します。
高尾山スミカ
住所:東京都八王子市高尾町2181
高尾山スミカはケーブルカーの終着駅、高尾山駅を兼ねています。
ケーブルカーの場合は降りたところで食べられますし、リフトに乗った場合も、頂上へ向かう途中で高尾山スミカの前を通過するようになっています。
まだくるみ味噌が塗られる前の三福だんごの姿です。
お店の方のすぐ近くに目当てのだんごを移動させるため、回転する構造の台になっています。
漫画にもある様に、お店の方が”ペイペイ”と味噌を塗りながら、おいしさについて説明してくれます。
三福だんごは350円。先から「大福」「幸福」「裕福」の意味を持ちます。
1つ1つが大きく、肉付きがいい形のだんごです。
くるみ味噌の味に、だんご自体を噛んで出てくる甘みがあとから追加されて、とてもおいしい。
黒く「だま」になって見える部分が、”くるみのカケラ”です。
お店のすぐ向かい、眺めが良い場所にテーブル付きのベンチが用意されています。
ナガノさんもこのあたりで食べたはず……
権現茶屋(揚げごまだんご汁粉)
MOGUMOGU食べ歩きくまとは順番が前後しますが、次は権現茶屋(ごんげんちゃや)までをご紹介します。
上述した通り、ナガノさんは1話の中で2回、高尾山に登っています。
漫画の中では一番最後になっていますが、通常は、山頂に着く前に権現茶屋を目にします。
頂上まで
標高472mの高尾山駅(ケーブルカーの終点)から標高599mにある頂上まで乗り物はありません。
ほとんどの道は平坦か、なだらかな坂道なのですが……
時折現れる階段で太ももが疲労していきます。
MOGUMOGU食べ歩きくまの中では階段の描写がありませんが、おそらくナガノさんの疲労は階段の多さから来ていると思われます。
"運動不足のため疲労…"と書かれていますが、多くの方が息切れすると思います。
その道の途中にあるのが、権現茶屋です。
権現茶屋
住所:東京都八王子市高尾町2177-2
大変残念なのですが、ナガノさんが紹介していた揚げごまだんご汁粉は販売を終了しています。
お店の方に確認したところ、数年前に販売を終了してしまったのだそうです。
販売していた頃にはMOGUMOGU食べ歩きくまの漫画の切り抜きを貼った鍋で提供されていた様です。
”冬場限定”と書かれているのを見てずっとタイミングを伺った末の高尾山訪問だったのですが、見られずにとても残念です。
代わりに黒ごまだんご(400円)を頂きました。
高尾山スミカの三福だんごに続いて2個目ですが、これもおいしい……
この後にご紹介する髙橋家もそうなのですが、高尾山の飲食店はどこもちょうどいい場所にあって、登山者を強く誘惑してきます。
頂上
高尾山には高尾山薬王院(たかおさん やくおういん)寺があり、お寺の付近では特に階段(しかも急)が多くなります。
この階段と坂道を抜けた先にあるのが、頂上です。
漫画とだいたい同じアングルで撮影しました。
山頂の目印の周囲には常に人がいるので、なかなかチャンスが取れなかった……
ちなみに2回目に登ったときの山頂のコマのアングルはこちらに近いです。
ナガノさんは2回目の登りにリフトを使わなかったそうですが、標高があまり高くない高尾山とは言え、大変だったと思います。
山頂に見晴らしが良い場所もあったのですが、MOGUMOGU食べ歩きくまの場面探しに夢中で、写真撮影を忘れていました。
髙橋家(せいろと小盛り天婦羅丼)
2回目の登山後、ナガノさんは髙橋家でそばを食べるため、来た道を引き返します。
(他の登山道もあるのですが、漫画の順番通りにそばを食べるためには、戻る必要があります)
下りリフトに乗って(カメラに「にっ」として)、登山の起点だった清滝駅へ。
上の写真は最初と同じですが、実は、ここで振り返ると髙橋家があります。
冬のため葉は散っていますが、”お店を貫く樹齢150年の柿の木”も健在。
髙橋家 高尾山店
住所:東京都八王子市高尾町2209
URL:http://www.takahasiya.com/
漫画でもすごくおいしそうに描かれていたので、ずっとこのお店を楽しみにしていました。
セルフサービスのそば茶。
同じものを見つけるだけで楽しい。
頼んだのはもちろん、せいろと小盛り天婦羅丼。
せいろそばは700円、小盛り天婦羅丼は650円。
小盛りが用意されているので、一人でも両方食べられるところが嬉しいです。
せいろそば。
恥ずかしながらどういうものを「せいろそば」と呼ぶか知らずにいたので、調べてみました。
江戸時代にはちぎれやすいそば(十割そば)を、せいろ(点心などを蒸すのに使う「せいろ」)を使って蒸して調理していたそうで、それがせいろそばの始まり。
その名残で、茹でて作るそばの場合でも、ざるそばを「せいろそば」と呼ぶお店があるのだそうです。
漫画でも書かれている様にコシがあっておいしいです。
(泣きながら食べているくまがすごく好きです)
ナガノさんにならい、のりもたくさんかけてから頂きました。
”コシがあってとってもおいしい”のコマにある「のり」と同じ入れ物があります。
漫画ではこんなところも再現されていました。
小盛りの天婦羅丼。
のり、甘柿、ししとう、えびがのった天ぷら!
きゅうりの古漬け!
天丼はたれが染みたごはんがおいしい!
私も唐辛子をかけていただきました。
もちろん最後はつゆをそば湯にして飲みました。
一度にそばと天ぷらを食べられるので、すごく満足感を得られる組み合わせでした。
電車で帰る(高尾山口駅)
その後は、来た時と同じく、京王線の高尾山口駅まで歩いて電車で帰ります。
この高尾山口駅は、”別の日の早朝 また高尾山に来ていた”のコマにも出ている、木で作られた温かい印象の駅です。
中腹までリフトを使った「ゆるい」登山でしたが、帰りの電車は心地よく眠りにつけました。
(始発駅なので座れます)
まとめ
MOGUMOGU食べ歩きくま 1巻 高尾山編の舞台となった場所をご紹介しました。
やっと来られた、記念すべき第1話目の舞台。
権現茶屋の揚げごまだんご汁粉を食べられなかったのが残念ですが、髙橋家のせいろそば、天婦羅丼で締めた高尾山はとても良い思い出になりました。
紙の本の「MOGUMOGU食べ歩きくま」はしばらく在庫がなく、電子書籍でも買えない状態だった様なのですが、最近になって両方復活した様です!
【お知らせ!】たくさんのご要望をいただいていた、『MOGUMOGU食べ歩きくま』①②巻の電子書籍が復活しました!
さらに、2月上旬以降、紙の重版も再開します!『ちいかわ』でナガノさんを知った方も、くまちゃんとの紙上食べ歩きを楽しんでください!https://t.co/rmt8urbdgM— 初代くま担 (@MOGU_TABEKUMA) January 31, 2022
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まだ決めていませんが、次はどの舞台に行こうか考えながら読み返すのも、また楽しい……
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