台湾で楽天モバイルのローミングを使用してみた感想です。無料範囲を使って速度を測定してみました。うまく電波をつかめない時の対処法についても記載しています。
簡単なまとめ
台湾で楽天モバイルローミングを使用した結果を記載しています。主な記載事項は次の通り。
・通信速度の計測結果
・簡単な設定方法解説
・うまく繋がらない時の対処法
楽天モバイルのローミングについて
楽天モバイルのプラン(2023年8月時点では最強プランという名称)は、国内でのデータ通信量が無制限であることが注目されています。
海外ローミングに関しても無料で使用できることは大きな強みです。
※ローミング分は通信容量に制限があります
2023年8月時点では、『対象の国と地域で高速データ通信が毎月2GB無料』と記載されています。
この「対象の国と地域」については、2023年8月に確認した時点で、下記の通り記載がありました。
アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アラブ首長国連邦、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カタール、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クウェート、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ヨルダン、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア(2023年7月5日時点)
上記の通り、台湾、香港などの地域も対象範囲に入っています。
日本国内で楽天モバイルに加入してさえいれば追加コスト無く2GBの通信ができますし、2GBを超過しても128kbpsで通信できるとのこと。
ということで、2023年7月に台湾を訪問した際に実際にローミングを試してみました。
通信速度
早速ですが、まず通信速度の結果から。
台北の有名な繁華街、西門町で測定した結果です。
西門町は、台北の渋谷、原宿などと呼ばれることもある場所で、常に人通りが多い場所。日曜日の夜9時台に測定しています。
速度はDL:30.5Mbps、UL:15.9Mbps。でした。
後から気づいたのですが、pingがかなり遅いのが少し気になります。(繰り返し測定すれば良かったと後悔)
測定したのはiPhone SE(第2世代。俗に言うSE2。)です。Connection Type:Rakutenと表示されているのが確認できます。
pingが怪しいところはありましたが、実用上、全く問題ありませんでした。
YouTubeなどの動画サービスで消費することを避け、宿泊先などでは備え付けのWi-Fiを使う様にすれば、2GBで事足りるかもしれません。
ローミングの設定方法
楽天モバイルのWebでも記載がある通りですが、海外ローミングの簡単な設定方法です。
楽天モバイルで海外ローミングをする場合、次の両方を設定する必要があります。
①楽天モバイルのアプリ(またはwebのマイ楽天モバイル)で「海外ローミング(データ通信)」をオンにする
②スマートフォン本体の設定でローミングをオンにする
①の設定はネットワークに接続された状態で行うことが必要です。
楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)ご利用方法」でも「出国前」に行う様に指定があるのは、「ネットワーク接続できていない状態では設定が不可能であるため」と思われます。
実際には、出国前に設定を忘れても、現地で宿泊先のWi-Fiに接続された状態で設定できます。
①を出国前に設定しておけば、後は飛行機内で②の設定を行うことで、現地で機内モードを解除すればすぐに利用出来る様になります。
うまく電波をつかめない時の対処法(手動ネットワーク設定)
私の場合、現地ですぐに利用開始できたのですが、上述の設定を何度か試しているうちに、うまく接続できなくなってしまいました。
試行錯誤して、そのときに再接続できた方法を記載します。(インターネット環境が必要です)
楽天モバイルの「海外ローミング・対応エリア・料金」のページを表示します。
ここで、訪問中の国・地域(今回は台湾)を選択。
画面を下にスクロールして、使用している機種を選択(ここでは「Apple」「iPhone SE(第2世代)」を選択)。
表示された「選択された国の対応状況」から、事業者名を確認。
ここでは「Chunghwa Telecom(中華電信)」「Far EasTone(遠傳電信)」が表示され、どちらも4Gに対応していることがわかります。
※ちなみに、中華電信は台湾第1位のキャリア、遠傳電信は台湾第3位のキャリアです。どちらも安定して接続できそうです。
この情報をもとに、スマートフォン本体の設定をします。
iPhoneの設定画面から「モバイル通信」を選択。
「ネットワーク選択」を選択。
(日本で楽天モバイルの設定に手こずっていなければ)「自動」が選択されているはずなので、これを解除。
そうすると、下に選択可能なネットワークが表示されます(画面は日本で表示した例で、海外では現地で利用可能なネットワークが表示されるはず)。
ここで先ほど楽天モバイルのwebで表示された「Chunghwa Network(中華電信)」を選択し、設定完了。
これで接続できるか試してみて下さい。中華電信がだめなら、遠傳電信を選んでみても良いと思います。
※帰国後、ネットワーク選択を「自動」に戻す必要があります
まとめ
台湾で楽天モバイルをローミングで使ってみた様子をご報告しました。
簡単な設定で利用開始でき、とても便利だと感じました。
無料で使える容量は2GBですが、数日なら問題ありませんし、これを超えても128kbpsで接続可能というところもうれしいですね。
楽天モバイルのローミングは容量制限ありですが、台湾滞在中に高速・容量無制限で通信したい場合には、中華電信のトラベラーズSIM(4Gならテザリング無制限。十分に高速。)を使用してみた記録もありますので、宜しければご確認ください。高速・容量無制限のSIMは、昼間の間だけでなく、宿泊先のWi-Fiの速度が遅くて使い物にならない場合にも大変重宝します。