ヒールが高いスニーカーの定番、ナイキ エア フォース 1のヒール高さを測定して、コンバースのオールスター ハイと比較した記録です。
比較概要
ヒール(かかと)が高いスニーカーを探すとき、候補に入ることが多いのがナイキ エア フォース 1(NIKE AIR FORCE 1)。元々がバスケットボール用であったこともあり、ボリュームがあるソール部が特徴で、確かにヒールも高そうです。とは言え、見た目のヒール高さと、実際のヒール高さが一致するかはわかりません。
ということで、実際に新品を測定して比べてみました。
比較対象がないとヒールが高いのかどうか分からないので、同じく(一応)バスケットシューズが元になっているコンバース オールスター ハイ(CONVERSE ALL STAR HI)と比較してみました。
※素人採寸ですので、いずれも数mmの誤差が生じている可能性があります。また、体重による沈み込みを考慮していませんので、その点もお含みおきください。
外観
サイズはどちらも26.0cmを選んでいます。同じサイズでもメーカー、モデルによって適応する足の大きさが異なることは承知していますが、下手に違うサイズで比較しても定量性に欠けますので・・・
エア フォース 1
今回測定したのは「AIR FORCE 1 '07 LV8 FLAT PEWTER」です。エア フォース 1と言えば昨今はオールホワイトが人気ですが、ソール(ゴム部分)とアッパー(布部分)の違いが分かりやすい色を選びました。
外側(人から見える面)
内側
長さは28.2cm程度です。
※後端をカッティングマットの端に合わせ、先端を(できるだけ真上から確認して)測定。
オールスター
言わずと知れたオールスターのハイカットです。完成されたデザインで、ボリュームが控えめなので色々な服に合わせやすいところが魅力です。履いたことがある方なら分かると思いますが、他のスニーカーと比べるとソールのクッション性が弱く、疲れやすい印象です。恐らくヒールも低いだろうと考えて選定しました。
外側
内側
オールスターは内側(コンバースのマークが見える面)の見た目の印象が強いですね。
長さは28.3cm程度。エア フォース 1と大きく変わりません。測定精度は低いですが、ほぼ同じ程度の長さと見て良いと思います。
形を比較
並べるとこの様な感じ。測定した長さを使用して2モデルの縮尺が概ね一致するように調整しています。(いずれも離れたところから300mm(35mm判換算)のレンズで撮影することで、できるだけ歪みが発生しない様に努めました。)甲の厚みに大きな違いがあり、やはりエア フォース 1はボリュームがあるのが分かります。(ローカットのモデルとハイカットのモデルを比較しているので、足首部分の形状については触れません)
ソールの厚さもエア フォース 1では後ろ側に行くに従って大きくなっています。オールスターは先端から後端まで大体同じ厚みです。
エア フォース 1では、26cmに対応する海外サイズはUS8、UK7、EUR41でした。
オールスターでは、26cmに対応するサイズはUS7.5でした。(その他の表記なし)
各メーカーでUSサイズとの違いがあることがわかります。
重さ
あまりヒールの高さと関係ありませんが、一応測定。(1g未満は切り捨てています)
エア フォース 1は約415gでした。
オールスターは約398gでした。(測定忘れのため、後からスマートフォンで撮影)
重さの差は意外にも少ない様です。
外見のヒール高さ
測り方
ヒール高さの測定にはハイトゲージを使用しました。デジタル式なので、自由な高さをゼロ点に設定し、2つの位置の高さを比較することが出来ます。
最低表示は0.05mmで、少なくとも今回の測定には十分です。(そんなに細かくても意味がないので、測定結果は0.5mmに丸めました。)
エア フォース 1
最初にもご紹介した様に、エア フォース 1は厚底であることが特徴の1つになっています。
外見上のヒール高さを測定してみると40mmありました。
オールスター
オールスターの場合、外見上のヒール高さは33mmです。
ソールの上端が3mm程度黒く塗られており、布部分の境界が低く見えるため、29.5mm程度と考えることもできそうです。
実際のヒール高さ
測り方
同じくハイトゲージを使用しましたが、ハイトゲージ先端の深さがスニーカーのインソール部まで届かないので、非常に醜いですが、15cm定規を先端に固定。
台に乗せた上で先端をゼロ点に設定。ここから目的の位置での高さを測定しました。
固定が不安定なこともあり、測定箇所毎に複数回確認し、また、測定箇所毎にゼロ点設定をし直しています。
また、測定対象に軽く当たった時点で値を読み取っていますので、体重がかかることによるゴム、布などの素材の変形は考慮していません。
こちらも測定結果は0.5mmに丸めています。(表示が10.25mmなら10.5mm、10.20mmなら10.0mm)
エア フォース 1
エア フォース 1はカップインソールがあり、新品ということもあり少しスニーカー本体からの浮きがありました。
ということで、まずはカップインソールなしで測定。
※測定位置は、靴内部の後端から5cm程度の場所に統一しています
カップインソールなしの高さは29.5mmでした。カップインソールの厚みはおよそ5.5mm。
カップインソールありでも一応測定してみましたが・・・
スニーカー本体とインソールの浮きもあり、またインソールの弾力が強いために結果が安定しませんでした。
これまでの結果を合計すると29.5mm(本体)+5.5mm(インソール) で合計35mm程度と考えるのが良さそうです。
見た目のヒール高さは40mmでしたので、実際のヒールの高さは5mm程度低いことになります。(所詮5mmですが・・・)
ちなみに35mmは縫い目がある位置です。
確かにエア フォース 1のヒールは高いのですが、見た目ほどの高さは無いと言えるかもしれません。スニーカーの構造に詳しい方からすれば当然なのかもしれませんが。
オールスター
オールスターはカップインソールがないため、そのままの状態で測定。
ヒール高さは19mmでした。
外見上のヒール高さは33mmでしたので、実際のヒールの高さはおよそ14mm程度低いことになります。(外見上のヒール高さを色が白い部分の29.5mmと考えれば10mm程度低いと言えます)
ヒールはエア フォース 1の方が高い
エア フォース 1:35mm(インソール込み、取り外すと29~30mm程度)
オールスター:19mm(インソール込み)
ということで、予想通り、オールスターよりエア フォース 1の方がヒールが高く、その差は16mm程度でした。
まとめ
ナイキ エア フォース 1のヒール高さをコンバース オールスターと比較しました。(いずれも26cmを測定)
実際のヒール高さ | 外見のヒール高さ | ショッピングサイト | ||
なし | あり | |||
エア フォース 1 | 29.5mm | 35mm | 40mm | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す |
オールスター | - | 19mm | 33mm |
- エア フォース 1はオールスターに比べると16mm程度ヒールが高い
- エア フォース 1の外見のヒール高さは40mmだが、実際は35mm程度
※素人採寸ですので、いずれも数mmの誤差が生じている可能性があります。また、体重による沈み込みを考慮していませんので、その点もお含みおきください。
今回の比較対象は「相対的にヒールが低いと思われる」オールスターですが、エア フォース 1はやはりヒールが高く、身長を高く見せる効果がありそうです。
1cmでもヒールが高いスニーカーが欲しいけど、インソール追加までしたくないという場合に、ご参考になれば幸いです。
※まとめページを作りました
番外編
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