カナヘイの小動物

[カナヘイの小動物] 世界に先駆けて開催! 台北イベント「カナヘイの小動物 世界トンデモ博物館(荒唐世界博物館)」の様子をご紹介

2023-07-06

台北で開催されているカナヘイの小動物のイベント、「世界トンデモ博物館」(荒唐世界博物館)の概要をご紹介します。

※多くの方に参加して頂きたいので、公式Twitter等で掲載されている写真を除き、会場内の写真は最小限に留めています

世界トンデモ博物館(荒唐世界博物館) 概要

カナヘイの小動物のイベント、世界トンデモ博物館(中国語名は荒唐世界博物館)が台湾の台北で開催されています。
なんと、日本よりも先に台湾での開催!

ファンの間では周知の事実ですが、カナヘイさんの作品全般(ピスケとうさぎのみならず、ねーねーねこ、コミミズクまで)は台湾、香港でも人気があります。イベント、グッズなど、日本と同じ様に(もしくは日本以上に)幅広く展開されています。

過去にも日本で開催されたイベントの台湾版が開催されることがあったのですが、今回は初開催が台湾という珍しいイベントです。

イベントを紹介するカナヘイの小動物の公式ページ。

 

イベント名:卡娜赫拉的小動物 荒唐世界博物館(日本名:世界トンデモ博物館、英語名:the Funny Museum)
開催場所:華山文化創園區(華山1914)東2C/D館
住所:台北市中正區八德路一段1號
開催期間:2023年6月21日~2023年9月10日
入場料:400台湾ドル

中国語での表記について

カナヘイ」は中国語で「卡娜赫拉」。(Google翻訳で発音を聞くと「カナヘイ」というよりは「カナフラ」に近い
カナヘイの小動物」は「卡娜赫拉的小動物」となります。

ちなみに、ピスケは「P助」、うさぎは「粉紅兔兔」(「粉紅」が「ピンク」なので、「ピンクのうさぎ」という意味。日本ではシンプルに「うさぎ」と書かれることが多いですが、台湾では「ピンクのうさぎ」と書かれることがほとんど)と表記されます。
P助與粉紅兔兔」で、「ピスケとうさぎ」になります(「與」が「&」の意味の「と」)。

開催場所 華山文化創園區について

イベントの開催場所、華山文化創園區(華山1914)は、台湾では定番のイベント会場。
(サイズは小さいですが)東京ビッグサイト、幕張メッセの様なホールがいくつもある場所で、過去にも何度かカナヘイの小動物のイベントが開催されています。

卡娜赫拉的愜意小鎮(台湾版ゆるっとタウン、2017~2018年)

卡娜赫拉的扭扭世界(2019年)

卡娜赫拉的小動物華山小農莊(2021年)

このうち、卡娜赫拉的扭扭世界については私も訪問し、記事にしてご紹介しています。

華山文化創園區の最寄り駅はMRT(地下鉄)板南線、中和新蘆線の忠孝新生Zhongxiao Xinsheng)駅。

板南線を使えば台北車站(台北駅)まで2駅と、とてもアクセスが良い場所にあります。忠孝新生駅からは徒歩5分です。

松山文創園區もある

華山文化創園區を定番と書きましたが、同じく台北にある定番のイベントスペースに松山文創園區があります。

こちらでも、卡娜赫拉展 小動物眼中的15年與未來(台湾版カナヘイ展、2019~2020年)が開催されたことがあります。

(松山文創園區は過去のイベントページが削除されてしまう……)

台北では、華山文化創園區、松山文創園區のどちらかで展示系のイベントが開催されることが多いです。

日本でも開催される?

明言されたわけではありませんが、「世界トンデモ博物館」(荒唐世界博物館)は日本でも開催される可能性が高いと考えています。

上記「カナヘイの小動物」で紹介されているチケットページより。

一番上の段落のタイトルを訳すと、「20周年 日本に先駆けて世界初開催」という意味に訳せる様です。

また、公式web「カナヘイの小動物」において、台湾限定のイベントが紹介されることは珍しく、これも日本でも開催されるのではないかと考える理由です。

※台湾限定のイベントでも、カナヘイさんご自身がTwitterでイベントの様子をツイートすることはあります。下記はドローンでピスケとうさぎが描かれている様子。

世界トンデモ博物館(荒唐世界博物館) 簡易レビュー

※有料部分の展示に関する写真は掲載していません

イベント会場まで

さて、イベントの開催を聞きつけて台北にやってきました。

華山1914のイベント開催場所、東2C/D館を目指すと……奥の方に見えるのは、うさぎ!

(ちなみにひとつ手前はカピバラさんのグッズ販売イベントです)

でかいぞ……!

3m以上あるうさぎがイベント会場の目印になってくれていました。

向かって左にあるチケット売り場でチケットを購入します(400台湾ドル)。
※事前予約は不要です

このボックス自体は常設で、イベントに合わせて外装が張り替えられています。

入り口で購入したチケットを提出して、いざ、トンデモ博物館の中へ……

傾いていくゲートから、いかにも「トンデモ」な博物館への入場という雰囲気を感じられます。
(各ゲートに異なるポーズのピスケとうさぎがいるので、それぞれ見ておきましょう)

世界トンデモ博物館(荒唐世界博物館)の見どころ

イベントは、次の3つで構成されています(上記「カナヘイの小動物」で紹介されているチケットページより)。

世界の有名な絵画ギャラリー

誰もが一度は見たことがある芸術の世界にピスケとうさぎが入り込んだコーナー。2次元、3次元、両方あります。

ただピスケとうさぎが入り込んだだけでなく、絵のタッチも絵画に合わせられているので、まるでその時代にピスケとうさぎがいたかの様な錯覚に陥ります。

更に、一部の展示では、手持ちのスマートフォンとAR技術を使って倍楽しめる様になっています(インターネット回線必須)。

それぞれの絵画には元ネタのタイトル、作者が書かれていません。僭越ながら、元ネタになっている絵画を(全てではありませんが)書いておきます。
事前に見ておくと「あー、あの絵か!」と気付けるかもしれません(後から答え合わせにも使えるかもしれません)。

※リンクはGoogle検索。同じ作者の作品はまとめてあります。

ひまわり(ゴッホ)

ファン・ゴッホの寝室(ゴッホ)

真珠の耳飾りの少女(フェルメール)

天文学者(フェルメール)

牛乳を注ぐ女(フェルメール)

スター(エドガー・ドガ)
※同名の作品が複数ありそうです

黒い帽子のベルト・モリゾ(マネ)

落穂拾い(ミレー)

オフィーリア(ミレー)

モナ・リザ(ダ・ヴィンチ)

夜景(レンブラント)

叫び(ムンク)

接吻(グスタフ・クリムト)

考える人(ロダン)

パラウ・アピ(ゴーギャン)

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(ルノワール)

現地では名前がわからなかった作品が多く、自分の教養不足を実感……(調べるのにすごく時間がかかりました)

有名芸術の展示を主にしたコーナーですが、これに加えて、入った瞬間に目に入る大迫力のピスケとうさぎが印象的です。
ファンなら、これを見た瞬間に「来てよかった!」と思えるはず(気持ちの上では既に入場料超えの満足)。

作品量も多いので、それぞれの絵のタッチに合わせて2匹を紛れ込ませたカナヘイさんも、かなり苦労したのでは……

世界の古典

一つ前のスペースと似ていますが、こちらでは絵画に限らない世界的な芸術、建築物の世界にピスケとうさぎが入り込んでいます。
立体になった作品も多く、一緒に写真を撮ることを意識したものもあります。

こちらでも、一部では手持ちのスマートフォンとAR技術を使って倍楽しめるようになっています。

モアイ(イースター島)

浅草田圃酉の町詣(歌川広重)

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(葛飾北斎)

風神雷神図(俵屋宗達)

埴輪(日本)

夜のカフェテラス(ゴッホ)

兵馬俑(中国)

ツタンカーメンの墓(エジプト)

メジェド(エジプト)

翠玉白菜(台湾)

肉形石(台湾)

そのほか、特に特定の絵画・芸術をモチーフにしておらず、いかにも台湾らしいランタン揚げを使った展示、日本風のおみくじ(インターネット回線必須)を楽しめる展示も。

ちなみに、ここで見られる白菜をモチーフにした作品は、台湾で最も有名な美術品の「翠玉白菜」で、台北にある国立故宮博物院の代表的展示物です。(隣には「肉形石」)

私も以前翠玉白菜と肉形石の実物を見たことがあります。知名度の関係で、日本に来るときは違う作品に置き換わる可能性がありそう……と思っています。

ピスケとうさぎ撮影会

ピスケとうさぎの大きな像、イラストが複数展示されていて、来訪者が撮影を楽しめるコーナー。
過去に発売されたぬいぐるみを組み合わせた展示もありました。

台湾ならではの広々としたスペースに、大きなピスケ&うさぎが鎮座している姿は見ものです。

インターネット回線は必須

途中にも書きましたが、イベントに参加するなら、必ずインターネット接続できる様に準備しましょう。
一部の展示は、AR技術を使ってスマートフォン上で楽しむ様になっています。

展示に付属したQRコードを読み取る→WebブラウザでURLにアクセス→カメラの映像を指定箇所に合わせる→新たな映像が出現

これを楽しむためには、インターネット回線が必要です(アプリのインストールを求められることはありません)。

グループに1つでもいいので、モバイルWi-Fiルータをレンタルするか、SIMを契約するか、などの方法でインターネット回線を用意して臨みましょう!

物販

カナヘイの小動物のイベントではおなじみですが、もちろん物販会場もあります。

世界トンデモ博物館独自のグッズと、過去のイベントのグッズ、通常グッズが組み合わせて販売されています。

物販だけならフリー入場と言うこともあり、特に土日はすごい人気でした。

世界トンデモ博物館のイラストを使ったグッズは、まだ開催1週間ということもあってか、控えめである様に見えます。(もしくは売り切れた……?)

メジェドピスケ、ファラオうさぎのぬいぐるみ

一番目を引くのは、メジェドピスケと、ファラオうさぎのぬいぐるみ。
やっぱり人気があるらしく、繰り返し補充されていました。ファラオうさぎもかわいいけど、ピスケがメジェドになるこのユーモアが最高なんだ……!(何度か訪問したのですが、最後にはメジェドピスケは売り切れていました)

メジェドピスケの展示品があったので、ちょっと見てみると……
感情を失ったような目が最高です。Google検索:メジェド

でも、かぶっている布の下には、いつものピスケが!(頭頂部だけ縫い付けられています)

ちなみにメジェドピスケの商品名は「死神P助」。日本での発売時の名前がどうなるかわかりませんが、「メジェド」が簡単に「死神」と表現されてしまっているところが面白いと感じました(メジェドは死神の一種なので間違ってはいない)。ファラオうさぎは、そのまま「ファラオうさぎ」と訳せる「法老王兔兔」でした。

イベント記念イラスト入りグッズ

いかにも台湾という感じがする、それぞれのイラストを使ったマスク。
展示品はありませんでしたが、富嶽三十六景のマスクは目立ちそうですね……

A4クリアファイルがあれば全種類買おうと思っていたのですが、マウスパッドなら豊富にありました(笑)

通常グッズ

台湾では過去のイベントの限定品も販売される傾向にあります。
ゆるっとタウンとカナヘイ展のぬいぐるみは、そろそろ入手する最後のチャンスかもしれません。

通常商品ですが、台湾はバッグ、リュック類が本当に種類豊富!

iPhoneケース、充電器類もたくさん!

驚いたのが、micro SDカード……?128GBと256GBがありました。

……と思ったら、隣には、iPhone/Androidを充電中、自動的にデータをmicro SDカードにバックアップしてくれるツール(Qubii Duo)も。
これと合わせて使用するために売られていたんですね。

台湾限定コラボと思っていたら、新製品だっただけで、日本でも販売されていました。

Maktar マクター カナヘイ ピスケ柄 Qubii Duo USB Type-A+マイクロSDHCカード 256GB お買い得セット 届いたらすぐ使える256GB マイクロSDXCカード同時購入セット 写真、動画、音楽、連絡先などを“充電しながら”自動でバックアップ!

後日訪問した際には256GBが売り切れていて(挿している間はイラストが見えないのに……)、台湾の方々の愛の大きさを知る……

台湾独自コーナー

台湾のイベントでは定番になっている、名前シール、プリントシール機(特にプリントシールが盛況)。

定番のベビーカステラ

台湾のイベントでよく見かけるベビーカステラ(「雞蛋糕」→「たまごケーキ」)。

イベントに合わせて、ツタンカーメン、モアイのピスケとうさぎが登場!

形は4種類、6個セットで120台湾ドルです。

ファラオうさぎ(頭頂部にピスケ)、モアイうさぎ。

左上にモアイピスケ。左下にモアイ。

意外と裏側も気遣われています(笑)

ほんのり甘く、クセのない味です。

以前訪問した高雄のイベントでもべビーカステラが提供されていたことを思い出して、懐かしかった……!

まとめ

台北で開催されているカナヘイの小動物のイベント、「世界トンデモ博物館」(荒唐世界博物館)の概要をご紹介しました。

今回も行って良かった!これから日本に来るとしても、行って良かった!

台湾でイベントに参加する度、現地で頑張っている2匹の姿、2匹を見て喜ぶ現地の方の姿から元気を貰っています。
日本語があえてそのまま使われている展示やグッズも多く、日本という国も含めて2匹が受け入れられていることを感じ、嬉しく思います。

現地ならではのグッズに出会え、台湾の文化を少しだけ知ったような気持ちになれるのも、楽しみの一つです。

有料部分の写真は載せない様にしているのですが、もし、この記事をきっかけにイベントに興味を持って下さる方がいたのなら、とても嬉しいです。

日本でも開催されたら、また訪問してご紹介したいです。

おまけ(入り口の特大うさぎ いろいろ)

滞在中、何度かイベント会場を訪問しています(物販には訪問の度に入りました)。

訪問した6月末~7月初旬、台湾は梅雨。急に激しい雨が降り出したり、止んだりを繰り返す天気でした。
実は、冒頭でご紹介した入り口の特大うさぎは、何度か訪問したうち、もっとも良いコンディションの時に撮影したものです。

1回目に訪問したのは土砂降りの日。それでも笑顔で訪問者を出迎えるうさぎ。

そういえば土砂降りの雨に濡れてもほほえみを絶やさないうさぎのスタンプがありましたね……

次の日のうさぎ。この日はほんの少し雨も降っていたのですが、まだ水たまりもできない程度で、前日よりは良いコンディション。
でも、うさぎがちょっと右に傾いている(笑)

3日目。今日は雨が降っておらず、傾いてもいない、比較的グッドコンディションなうさぎ。(でも水たまりはある)

そして4日目。晴れていて、傾いてもいない日のうさぎを撮影できました。

うさぎはイベントの顔として、来場する方々の目印として、雨の日も、風の日も、笑顔で頑張ってくれていました。

おまけ2(特大うさぎができるまで)

上述の晴れた日(一番コンディションが良かった日)、オープン直前にイベント会場を訪問して見ると……
特大うさぎがいない……?

特大うさぎは、夜の間は会場内に格納されている様です。

時間直前になり、スタッフの方々に連れられて登場する特大うさぎ(だったもの)。

定位置に移動……

上向きに引っ張って形を整える……

……と思ったら、気付けば空気が注入され始めていて、うさぎの顔ができてきた!

ゆるっとした笑顔が見えて安心。

身体も膨らんできた……(うさぎの顔にパンチを入れている様にも見えますが、バランスよく膨らむ様に支えています)

肌に張りも出てきて……

完全にうさぎの姿になりました!

向き、傾きを整えて(ひとつ前の写真より左を向いている)、重りの位置を調整して、完成!

中から運び出されたのはイベント開始時刻まで10分もない頃。開始時刻を跨ぐと思い込んでいたところ、移動も含めて5分くらいであっという間に特大うさぎが完成。

もし現地を訪問される場合は、イベント開始前からうさぎの登場シーンをカメラに収めておくのもお勧めです。

この日は平日だったのにもかかわらず、会場前から並んでいる方もいて、ピスケとうさぎの人気を改めて感じることもできました。

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「カナヘイの小動物」イベントレビュー

台湾・香港

2023年 台湾

2020年 台湾

2019年 台湾・香港

日本

ゆるっとテディベアミュージアム

  • この記事を書いた人

HN

キャラクター記事全般を担当しています。

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