アディダス カントリー(adidas COUNTRY)のヒール高さを測定した記録です。
比較概要
今回はアディダス カントリー(COUNTRY)を測定しました。
カントリーはその名前の通り、クロスカントリー用シューズとして登場したスニーカー。
一番の特徴は、かかとの後部が大きく削れたデザイン。
別メーカーですが、以前ご紹介したホカオネオネのクリフトン エッジはかかとの後部が突き出しているデザインなので、方向性は真逆ですね。
ランニングシューズであることを意識してか、アウトソールに生ゴムを使用したものが多いことも特徴の一つです。
カントリーで一番代表的なカラーリングは、白地のアッパーに緑色(カレッジグリーン)の三本線が入ったもの。
検索して頂くとわかりますが、1973年に発売された初代カントリーもこのカラーリングだった様です。
https://shop.adidas.jp/products/FZ0013/
アディダス公式でのカラー展開は少なめな印象。
https://shop.adidas.jp/item/?brand=originals&collection=country_og&category=footwear&group=sneakers
Amazonなどで検索すると、今回ご紹介しているカラーの様に、他のカラーも見つかることが多いです。
価格は税込み10,989円。アディダス公式サイトでは、サイズは22.0cm~31.0cmまで用意されていました。
※素人採寸ですので、いずれも数mmの誤差が生じている可能性があります。また、体重による沈み込みを考慮していませんので、その点もお含みおきください。
外観
過去の測定同様に、サイズは26.0cm、右足を選んでいます。
今回選択したのは「コアブラック/フットウェアホワイト/ガム」というカラーリング。「FV1224」という商品番号です。
外側(人から見える面)
冒頭でも書いた通り、かかとの後部が削られたデザインが特徴的。
内側
三層に分かれたソールのうち、地面に触れる部分(アウトソール)が全て生ゴムで覆われているのも、カントリーの特徴ですね。
後ろ側
かかとの削れている部分の底まで滑り止めの溝がきっちり入っています。
画像では白くなっている部分にアディダスのロゴが入っているデザインのこともある様なのですが、このモデルには入っていません。
滑り止め部分の溝の模様も、(詳細は異なっていますが)初代カントリーから続くヘリンボーン(ギザギザ)柄。
スタンスミス(右)と比べると、カントリーのかかと後端が大きく削れているのがわかりやすいですね。
足首、アキレス腱が当たる部分の後端よりも、かかとの接地位置が前に来ています。とは言え、履いた時にバランスの悪さを感じることはありません。
一般的なスニーカーの削れやすい部分があらかじめ削れた状態になっているとも言え、この丸みのおかげで、かかとからつま先までの体重移動がスムーズになります。
前方上側
細かいところですが、アディダスのロゴはシュータンの部分(画像のモデルでは金色)に入っています。
シュータンは長くなく、足首に干渉しません。
ヒールからつま先までの長さは約28.5cm。
(写真ではわかりにくいですが、かかとの後端を0cmの位置に合わせています)
重さは295g程度。
その他の角度の写真も貼っておきます。
外見のヒール高さ
測り方
ヒール高さの測定にはハイトゲージを使用しています。測り方についてはエア フォース 1の測定ページをご覧ください。
外見上のヒール高さは一番高いところ(側面)で約24mmありました。
三層あるためか、もっと厚みがある印象があったのですが、そんなに高いわけでもありませんでした。
この部分まで靴底が続いているとは思わないのでカウントしませんが、かかとの後端、最上部は38㎜ありました。
実際のヒール高さ
測り方
同じくハイトゲージを使用。測定対象に軽く当たった時点で値を読み取っていますので、体重がかかることによるゴム、布などの素材の変形は考慮していません。
測定結果は0.5mmに丸めています。(表示が10.25mmなら10.5mm、10.20mmなら10.0mm)
丸め方は同じですが、エア フォース 1を測定したよりも追加の定規を更に強く固定していますので、精度は上がっているはずです。
実測
カントリーのインソールは取り外し可能なタイプです。
特に新品はインソールと本体との間に浮きが出やすいため、取り外せない場合を除き、本体とインソールを別々に測定することにしています。
インソールなしの高さは約25.5mmでした。
インソールの厚みは約3.5mmありました。合計すると、約29.0mmとなります。
参考にインソールありのままでも測定したところ、約28.5mmになりました。
外見のヒール高さ24.0mmに対し、実際のヒール(29.0mm)は5.0mm程度高いことになります。
エア フォース 1の場合は外見のヒール高さ40mm、実際のヒールが35mmでした。
ヒールはエア フォース 1より低い
アディダス カントリー:29.0mm (インソール込み、取り外すと25.5mm程度)
ナイキ エア フォース 1:35.0mm(インソール込み、取り外すと29.5mm程度)
ということで、厚底で有名なエア フォース 1よりは低いという結果になりました。
まとめ
アディダス カントリーのヒール高さを測定しました。(下記はいずれも26.0cmを測定)
メーカー | 実際のヒール高さ | 外見のヒール高さ | 希望小売価格 (税抜き) | ショッピングサイト | |
なし | あり | ||||
アディダス | 25.5mm | 29.0mm | 24.0mm | 9,990円~ | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
36.0mm | 41.5mm | 57.5mm | 21,000円~ | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す | |
ナイキ | 37.5mm | 42.5mm | 49.0mm | 17,000円~ | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す |
リーボック | 34.0mm | 39.5mm | 45.5mm | 18,000円~ | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す |
ニューバランス | 28.0mm | 33.0mm | 26.5mm | 13,800円~ | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す |
ナイキ エア フォース 1 | 30.0mm | 35.0mm | 40.0mm | 10,000円~ | Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す |
コンバース オールスター | - | 19.0mm | 33.0mm | 5,800円~ |
- アディダス カントリーの外見上のヒール高さは24.0mmあるのに対し、実際のヒール高さは39.0mm程度
※素人採寸ですので、いずれも数mmの誤差が生じている可能性があります。また、体重による沈み込みを考慮していませんので、その点もお含みおきください。
ヒール高さは29.0mmと、一般的なスニーカーのレベルのヒール高さであることがわかりました。(調べてきたところでは、だいたい30mmくらいからヒールが高いスニーカーという印象を受けます。)
また、外見上のヒール高さも含めて考慮すると、実際のヒール高さは5mm程度高いことになり、周囲から見た印象よりも少しだけ厚みがあることになります。
ニューバランスの996は外見上のヒール高さよりも実際のヒール高さの方が大きく、「明確な上げ底」の印象を受けにくいと考えられます。
ヒールが高いスニーカーが欲しいけど、インソール追加までしたくないという場合に、ご参考にして頂ければ幸いです。
※まとめページを作りました
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