「ピスケとうさぎ」と台灣高鐵(台湾高速鉄道)のコラボキャンペーン、2回目が2023年8月から2年間に渡って開催中です。
ラッピング列車に乗ってきたので、様子をご紹介します。
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ピスケとうさぎ 台灣高鐵 コラボキャンペーン概要
ピスケとうさぎと台灣高鐵(たいわんこうてつ、台湾高速鉄道)のコラボキャンペーンが2023年8月から開催されています。開催期間は2年間!
2年間に渡り、毎日6便(3往復)、ピスケとうさぎデザインのラッピング列車が台湾を縦断します。
イベント公式web:https://www.thsrc.com.tw/ArticleContent/e802c0fd-f26a-4fab-ae06-b0c6553efab4
ピスケとうさぎ ラッピング列車について
ピスケとうさぎのラッピング列車が運行されるのは、台湾高速鉄道(台灣高鐵)。日本で言う新幹線です。
台湾高速鉄道は台湾を最高時速300kmで縦断していて、台北から台中、台南、高雄などへの長距離移動手段として利用されています。
運航スケジュール
ラッピング列車は、通常の新幹線と同じ様に運行されていて、1日6便(3往復)。
ほとんど毎日運航されていますが、事前に運行日、運行時刻を公式webで確認しておくことをお勧めします。
運行日(2024年1月、2月の例)
運行時刻(2024年1月確認)
運行時刻を見ると、南港駅(北側の終着駅)から左營駅(南側の終着駅。高雄に行くときはここで降りる)まで、一部の駅を除いて端から端まで運航している様です。
また、ラッピング列車はおそらく1両のみで、同じ列車が左營駅を発車(AM8時)し、南港駅までの間を1日3往復していることも伺えます。
ラッピング列車の登場は2回目
以前、2020年1月にこのブログで「ピスケとうさぎ」と台灣高鐵のコラボキャンペーン(2019年~2020年)をご紹介していました。
つまり、このイベントは2回目の開催ということになります。(ラッピング列車のデザインは車内、社外共に一新されています)
1回目の開催以降、しばらくの間ラッピング列車は登場していませんでしたが、ピスケとうさぎが登場するグッズ、食品は台北駅をはじめとした台灣高鐵の各駅、セブンイレブンなどで断続的に販売され続けています。
2回目のオファーがあったということは、ピスケとうさぎが台灣高鐵の宣伝に貢献できていたことの証。ファンとしても嬉しい限りです。
ラッピング列車の様子
さて、台湾にやってきました!2020年にも乗車しているので、勝手はある程度分かっています。
自動券売機(日本語対応)があるので、購入も簡単!
車外
公式webで調べた運行時刻に駅に行くと……いた!うさぎ顔の車両です!
(気が早い様ですが)反対側はピスケ。
※いくつかの日に分けて撮影したものを組み合わせています
車両の横には、ピスケとうさぎのイラストが大きく登場!
運転手(車掌?)姿のうさぎと、無線か何かを持ったピスケ。
パーサー姿のうさぎも。
ここではブルーの小動物、女の子も登場していますね。
各車両、すべてイラストが異なるので、列車の端から端まで全て見ないと気が済まない(笑)
こちらは夏服かな……
ピンクの小動物、ブルーの小動物がセットで登場しました。
ここで桜が登場しているのは、このラッピング列車のテーマに使われている4種類の花(桜、ひまわり、アジサイ、オランダカイウ(カラー))の1つであることから。
整備士姿のねーねーねこも登場しました。
小動物たちが総動員で新幹線の整備・運行を引き受けている様です。
実は見られることが少ない、ピスケとうさぎと他の小動物との絡みがあるイラストもあってうれしい!
アジサイも登場。
ピンクの小動物も車内販売を担当。
ひまわりの登場です。
もちろん、オランダカイウ(カラー)も登場します。
右側のブルーの小動物が持っているのは、新幹線のチケットです。
車内
車内だってすごい!
まずは入り口付近に、みんなで敬礼する小動物たち!(車内から外に向かって撮影しています)
大型荷物置き場もあって優しい作り。
ポスター(オリジナルコラボ商品の宣伝を含む)まで小動物たちのイラストに揃えられているのがうれしい!
ずらっと並んだ席……
このヘッドレストが……
ぜんぶピスケとうさぎです。
座席上の荷物置き場もデコレーションされています。
写真を見て、「まるで日本」と思った方もいるかもしれません。
台湾高速鉄道の車両は日本製。座席後ろの案内が中国語ですが、それ以外はほとんど同じ。まるで日本にいるかの様な錯覚を起こします。
このかわいいラッピング新幹線に乗って、約2時間、快適に台湾を縦断できました。
ねーねーねこが掲げる数字の意味
さて、列車外側に戻り……
ねーねーねこが謎の数字を3つ掲げている車両があります。(12、300、977)
もちろんこれらは意味がある数字で、それぞれ次の意図があります。
12:台灣高鐵が12両編成であることから
300:台灣高鐵が時速300kmで走行することから
977:台湾高鉄が12両合計で1度に977人を運べることから
南港駅からの乗車がお勧め
通常、ラッピング列車に乗るときは、多くの方が台北駅から南下するルートを選択すると思います。
ですが、ここでお勧めしたいのは、「南港駅から乗車」すること!
(「南港」駅と、いかにも南側にありそうな名前の駅ですが、台北駅に近い、一番北側の始発・終着駅です)
理由は次の通り。
南港駅には落下防止の柵がない
台北駅は整備が行き届いていて、落下防止用の柵が完備されています。
このため、一部イラストを柵が遮っていることがあります。
これに対し、南港駅では、まだ柵が設置されていません(2023年11月時点)。
そのため、柵に遮られずにイラストを撮影できます。
南港駅は停車時間が長い
加えて、南港駅は始発・終着駅なので、列車の停車時間が長いです。
例として、10:10に南港駅に到着(北上)した列車が、次に発車(南下)するのは10:35。つまり、25分の間、ラッピング列車の撮影ができます!
日本と同様、始発・終着時には清掃が行われますので、すぐに車内に入ることはできません。
最初に外観の撮影をしながら、車内に入れる様になるのを待つのがお勧めです。
イベントの様子がほぼわかる動画
YouTubeで、ラッピング新幹線の関係者向けお披露目イベントを撮影した動画が公開されています。
25分と長尺なのですが、ピスケとうさぎ(アルバイト中)も登場する、見どころ満載な動画なので、ご紹介しておきます。
動画のあらすじ
・アルバイト中のピスケとうさぎが登場。運転手、車掌、パーサーの方と一緒に、来場者に愛想を振りまく(00:50頃)
・続いているイベントを後目に、ラッピング新幹線外側ツアー開始(ピスケ顔の先頭車両から)(03:40頃)
・新幹線の反対側(うさぎ顔)到着(08:00頃)
・初期位置まで戻る。ピスケとうさぎはまだイベントを継続(11:30頃)
・車内ツアー開始。ヘッドレストのデザイン、車内販売の飲料、お菓子などのデザインを確認できます(12:30頃~)
・車内ツアーが終わり、初期位置に戻る。ピスケとうさぎはラッピング列車を背景に撮影を継続(20:00頃~23:00頃まで)
動画はところどころでカットが入っていることを抜きにしても、ピスケとうさぎが長時間に渡って酷使されていて、少し心配になります(笑)
(「もういいッ…!休めッ…!」)
ちなみに、着ぐるみの中には、本当にピスケとうさぎが入っていることを考慮すると、更に愛おしくなります。(中の様子)
今日は仙台パルコ2にピスケとうさぎが着ぐるみバイトに行きます👻👻
お近くの方はぜひバイトを頑張る2匹に会いに行ってあげてください☺️ https://t.co/JeMNIZh3lR pic.twitter.com/QMk1ST2Bov— カナヘイ (@kanahei_) October 11, 2020
ラッピング列車の運賃(お得な乗り方)
ここでは、ラッピング列車に乗車するための大まかな費用と、安く乗車する方法、裏技(?)なども書いていきます。
通常運賃
台湾高速鉄道に乗るための運賃は、台北駅から左營駅(南側の終着駅。高雄に行くときはここで降りる)までで、片道1,490台湾ドル(下画像の青色、最下段左から2番目。指定席料金。)。これは、2024年1月時点で7,000円弱です。
距離が近しい、日本の東京駅から名古屋駅までを新幹線で移動した場合、11,700円(運賃、指定席特急券込み)。
日本よりは距離当たりの運賃は安いと見て良さそうです。
KKdayで購入すると安くなる(予約必須、窓口受け取り必須)
KKdayという、台湾の様々なアクティビティ、現地ツアーを安く購入できるwebサイトがあります。
ここで新幹線チケットを購入すると、料金が2割引きになります。
私も実際に利用したチケットがこちら。
利用の流れは下記の通り。
・KKdayで発着駅を指定して購入
・発券された番号とパスポート情報を台灣高鐵のページで入力し、列車を指定
・台灣高鐵の窓口でチケット情報を提示して、乗車券と交換
新幹線の乗車よりも前に、または余裕を持ってチケットを受け取りに行く必要がありますが、2割引は見逃せません。
KKdayのページでは翌日以降の分のみを購入できる様になっていますので、早めの購入をお勧めします。
ラッピング列車をできるだけ安く堪能したい人向けの裏技(?)
私が勝手に裏技と思っているだけですが、短距離、短時間で良ければ、ラッピング列車を安く利用できる方法があります。
それは、南港駅~台北駅の区間のみを乗車すること。往復80台湾ドル(2024年1月時点で500円弱)で済みます。
台灣高鐵の駅は、北から次の様な並びになっています。
南港駅(始発・終着)
台北駅
板橋駅
・
・
台中駅
・
・
台南駅
左營駅(始発・終着)
始発駅は南港駅からでも、多くの人が乗車するのは台北駅から左營駅の間。
また、南港駅~台北駅の間は、乗車時間10分程度(便による)。料金も自由席運賃の場合35台湾ドル(指定席でも40台湾ドル)と、かなり安いです。
特に「高雄方面での用事が無く、時間も多く取れない」という場合でも、例えば台北駅から南港駅までの往復分のチケット(指定席で80台湾ドル)を購入すれば、ピスケとうさぎのラッピング列車に乗ることができます。
できれば長距離乗車して、ピスケとうさぎが働く台灣高鐵(たぶんアルバイト)の売り上げに貢献したいところではありますが、選択肢の1つとしてご検討下さい。
まとめ
「ピスケとうさぎ」と台灣高鐵のコラボキャンペーン、2回目についてご紹介しました。
ピスケとうさぎは雨の日も風の日も、(ちょっと顔が汚れても)ゆるっとした表情で時間通りに乗客を運び続けています。尊敬……!
せっかくの台灣高鐵乗車の機会なので、何か目的を持たせたいところ。
2024年3月まで高雄で卡娜赫拉的小動物 荒唐世界博物館(カナヘイの小動物 世界トンデモ博物館)が開催されているので、この訪問に合わせて乗車するのもお勧めです。
台北で開催した際の様子は次の記事でご紹介しています。
過去にご紹介した台湾でのイベントの記事は、下のイベントレビューにまとめてあります。