ナガノのくま・ちいかわ

ナガノさんのイラストエッセイ本「ねこくま、めしくま」(2018年)をご紹介

2022-05-04

今更ながら、ナガノさんのイラストエッセイ本「ねこくま、めしくま」を、本には描かれていない補足情報と一緒にご紹介します。

ナガノさん初のエッセイ本「ねこくま、めしくま」

ねこくま、めしくま」は、ナガノのくま(旧:自分ツッコミくま)、ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)の作者、ナガノさんの初のエッセイ本です。

タイトル:ねこくま、めしくま
作者:ナガノ
出版社:KADOKAWA
発売日:2018/3/25
ページ数:160ページ(Kindle版:155ページ)
大きさ:10.6×0.9×15cm(文庫サイズです)

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KADOKAWA
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作者のナガノさんは自分ツッコミくま、ちいかわの作者でもありますが、その原点はTwitterで投稿している「猫、食」に関するイラストにあると思っています。
「ねこくま、めしくま」は、ナガノさんの最初の著作であり、この「猫、食」に関するイラストエッセイ本です。

食に関するイラストエッセイ本は、この他に3巻まで発行された「MOGUMOGU食べ歩きくま」があります。
(いずれも本、Kindleの両方で販売されています)
私は「MOGUMOGU食べ歩きくま」が大好きで、漫画の舞台になった場所、お店の一部を勝手にご紹介しています。

なぜ2022年になって「ねこくま、めしくま」をご紹介しようと思ったのかと言うと、来たる2022年6月に新しいエッセイ本「くまのむちゃうま日記が発売されるから。

(「むちゃうま手帳」付きの特装版も発売されます)

PC、スマートフォンアプリ上で漫画が読めるDモーニングのコンテンツの1つとして配信されていた「MOGUMOGU食べ歩きくま」の連載は2020年、3巻分までの掲載をもって一旦終了しています。ちいかわの投稿はもちろん、イラストエッセイの新作も心待ちにしていた私にとって、「くまのむちゃうま日記」の発売はとても嬉しいニュースです。

発売を待ちながら、これまでも何度も読み返している「ねこくま、めしくま」を改めて読み直し、まだ読んだことがない方向けにご紹介する記事を書こうと思いました。(レビューというよりは、基本的にいいことしか書かない、ただのご紹介です)

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本の内容

「ねこくま、めしくま」の内容は、主にナガノさんがTwitterで投稿したイラストと、描きおろしイラスト。
第1章「ねこ」、第2章「めし」、第3章「くらし」の3章構成で、当時Twitterで投稿されていた内容が、カテゴリー毎に収録されています。(カラーページもたくさんあります)

※「ねこくま、めしくま」本編の魅力を損なわない様、できるだけ本に掲載されていないツイートを引用する様にしています

1章「ねこ」

ナガノさんが飼っている2匹の猫「茶白(ミックス)」「アメカ(アメリカンカール)」が登場します。
どのイラストでも猫への愛があふれていて、猫と暮らした経験がある人なら共感できる内容がたくさんあります。

ねこじゃらしの「カシャカシャぶんぶん」を使う楽しさを紹介する投稿(これだけ、「めしくま、ねこくま」でも掲載されている内容です)。

カシャカシャぶんぶんで猫を誘うとき、人の気配を悟られない様に動かす状態を「黒子」と表現しているところにすごく共感できます。
「ねこくま、めしくま」の内容は、このように鉛筆の線画に水彩絵の具で彩色したイラストがメインになっています。

ナガノさんの猫が何かを気に入ったときに使う「イージャン」。

猫は人間が「きっと気に入るはず!」と思って用意したものに興味を示さなかったり、予想もしていなかったものを気に入ったり、気ままな生き物です。
「イージャン」も、人に媚びることなく自由に生きる猫の性格をよく表した表現だと思います。

このほか、2匹いる猫による性格の違いもかわいく描かれていて、「わかるー!」の嵐です。

2章「めし」

第2章「めし」には食に関する内容を描いたイラストが集められています。
取り上げられる食べ物は内容は広範囲に渡っていて、お菓子、インスタント食品、外食まで様々です。

食べ物の味だけではなく、色、造形などへの感動も入っていて、食べたことがあるものには共感でき、食べたことがないものは同じ感動を味わいたくなります。

あいすまんじゅうの溝、ウィンナーの切れ目など、食べ物の思わぬ部分の形に感動を覚えているところもかわいく感じられてきます。
おいしい物を食べている時に感涙しがちなところも特徴です。

独特な擬音にも注目。独特だけど、なぜか共感できる絶妙な表現が魅力的です。
例えば、スターバックスのフラペチーノを飲むときの音は「ズゴー」(または「ズコー」)。

フラペチーノのクリームを盛り付けるときの音は「ブゾー」。

これに気づくと、Twitterでナガノさんの食に関する投稿を見る度に、自然と擬音に目が行くようになります。

高級な食べ物、お店というよりは、手を出しやすい食べ物、お店が多く、「めし」という表現がまさにちょうどいい感じです。
「MOGUMOGU食べ歩きくま」はもちろん、「ちいかわ」でも食べ物が高頻度で登場するのは、ナガノさんの食を愛する気持ちが反映されているのかもしれません。

2章「めし」の内容が気に入ったら、漫画「MOGUMOGU食べ歩きくま」も間違いなく楽しめるはず。

3章「くらし」

第3章「くらし」には「ねこ」「めし」に収まらない、日常に起こる出来事、感じたことを描いたイラストが集められています。

本編には掲載されていない、「口内炎」に関するイラスト。
煩わしさに誰もが共感できる口内炎への独特な向き合い方が、いかにもナガノさんらしい作品です。

「くらし」にはどこかに出かけたときのこと、ふと思いついたことなどが描かれていて、これまでの「ねこ」「めし」と合わせて、ナガノさん自身の魅力、面白い感性が伝わってくる内容です。
(「ねこ」「くらし」と比べて、ボリュームは少なめ)

描き下ろしたくさん

「ねこくま、めしくま」には描き下ろしイラストもたくさん入っています。

描き下ろしがあるのは「ねこ」「めし」です。
「ねこ」には茶白、アメカの大きめイラストも入っていて、ナガノさんの過去のツイートを一通り眺め終わった方でも楽しめるはずです。

ちいかわのファン、ナガノのくまのファンからナガノさんのファンになる

一通り読み終えると、作者のナガノさんのかわいい、おもしろい表現の虜になっている方も多いはず。
ちいかわ、ナガノのくまのTwitter漫画のかわいさ、面白さは、ナガノさん自身の魅力から来ていることに気づき、「ナガノさんのファン」になる方も多いのではないでしょうか。

「ねこくま、めしくま」の補足になるかもしれない情報

ここでは、当時のナガノさんのツイートで、「ねこくま、めしくま」には含まれていない、「ねこくま、めしくま」をもっと楽しむための補足情報を書いていきます。

猫について

茶白

茶白(本名不明)は、一時期宮古島に住んでいたナガノさんが引き取った猫(日本猫のミックス)。
茶トラ柄に白が混ざった模様(茶白)で、鼻周りの白い部分は、少し非対称に、向かって右側の方が深くなっています。この細かな左右の違いが丁寧に表現されているイラストを探すのも楽しいです。

 
 
 
 
 
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下のツイートでも、描かれた猫の鼻周りが茶白に合わせて非対称になっています。

茶白が家族に加わった経緯がわかるツイートがこちら。

猫を引き取るまでの葛藤、新聞での募集がきっかけとなったこと、出会った時のかわいさが漫画で描かれています。

ちなみに、宮古島があるのは「沖縄県宮古島市」(そのまま)ですが、宮古島市には、宮古列島を構成する宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島も含まれます。
例えば、池間島でも住所は「沖縄県宮古島市平良字池間〇〇番地」の様になります。

恐らく現在、ナガノさんは関東(東京?)に住んでいると思われますので、一緒に移住してきたということになりますね。

この時に宮古島に住んだ経験があってか、人気漫画の「ちいかわ」でも宮古島の方言を話すキャラクター「シーサー」が登場します。
コンビニエンスストアのアルバイトで「んみゃーち」(いらっしゃい)、「たんでぃがーたんでぃ」(ありがとう)などの方言を話すシーサー。

頭から蛇口の水をかぶる茶白の動画

「ねこくま、めしくま」の中で、茶白がお風呂の蛇口から出るお湯を飲もうとして頭からお湯をかぶる様子が描かれています。
この様子は、ナガノさんが動画でもツイートしています。

アメカ

アメカ(本名不明)は、茶白と暮らし始めた後に家族になった猫(アメリカンカール)。

 
 
 
 
 
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「めしくま、ねこくま」の中でも人懐っこい性格であることが描かれているアメカ。
初対面の人にもすり寄っていく性格は、猫でも珍しいです。

最初は茶白に警戒されている描写もありましたが、現在は距離を保ちつつも、うまくやっていそうです。

 
 
 
 
 
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3匹目の猫

その後、ナガノさんのSNSには3匹目の猫も登場しています。

 

新入りの子が、アメカと一緒に原稿作業中のナガノさんの傍で佇む様子の写真がありました。

 
 
 
 
 
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(「めしくま、ねこくま」よりも後なので、本には登場しません)

この猫はラガマフィンであることがわかっています。
ラガマフィンは大きい種類なので、個体差はありますが、大人になれば3匹の中で一番大きくなるかもしれません。

電子版がおすすめ

「ねこくま、めしくま」は文庫本、電子版が発売されていますが、個人的には電子版がお勧めです。
それは、横長のイラストが多いため。

上のイラスト(めしくま、ねこくまでは採用されていないイラストです)の様な場合では、見開きの中央付近にイラストが来ることになってしまい、本を強めに開きながら眺めることになります。
途切れ目なく、必要に応じて拡大しながら眺められるので、電子版がお勧めです。

文庫本版は帯付きだったら幸運

文庫本版にも、メリットがある場合があります。
発売当時に付けられていた帯には、限定待ち受けのプレゼント用QRコードが付いていました。

当初の帯に書かれているダウンロード期限は2018年5月ですが、2022年5月現在ではまだダウンロードできます。
何度も重版されているので、その都度延長されているのかもしれません。

壁紙のサイズは2560×1440と大きく、現在のスマートフォンでも十分使える解像度があります。
お店で文庫本を見つけた際には、帯があるかどうかも確認してみてください。

ナガノさんの情報がわかる各種SNS、インタビュー記事

「ねこくま、めしくま」を読んでナガノさんのファンになったら、忘れないうちに各種SNSのフォローもしておきましょう。

Twitter

@ngntrtr:ナガノさん自身について、ナガノのくま(自分ツッコミくま)のイラストツイートなど

@ngnchiikawa:ちいかわの漫画、イラストツイート

Instagram

@ngntrtr00:猫、食べ物、イベントなどに関する投稿(イラストよりも写真が多い)

@ngntrtr11:ナガノのくまのイラストエッセイ投稿

@chiikawa_tw:台湾版のちいかわ公式アカウント。(台湾ではTwitterよりInstagramの方が浸透しているため、Instagramを使用しているのだと思われます)

インタビュー記事

2022年5月現在も読めるインタビュー記事を探してみました。ご参考にどうぞ。

ジグノキャラクターライセンス
ナガノさんが以前所属していたジグノシステムジャパンの紹介ページ。後半にナガノさんのインタビュー、イラスト制作風景の写真(茶白とアメカの写真もあります)が掲載されています。
アメカの写真の奥、壁際に猫用グッズが並んでいるところもわかります。

よくある表現も見せ方1つで斬新に。LINEスタンプ「自分ツッコミくま」の作者インタビュー!(APPBANK、2017年)
第1回はスタンプ誕生秘話、第2回はTwitterでの手描き投稿に関してのインタビューです。

イラストコラム”くまのゲーム事情”(ファミ通.com、全3回、2018年):ゲーム雑誌「ファミ通」のWeb版、ファミ通.comでの連載。3回に渡り、ナガノさんが熱中したゲームがイラストで紹介されています。
第1回(ロックマン)第2回(マリオカード64)第3回(どこでもいっしょ、こねこもいっしょ)

12月度MVP「自分ツッコミくま」作者に聞いた、シンプルなキャラデザインに隠されたヒットの理由(LINEスタンプ 公式ブログ、2018年)
自分ツッコミくまのスタンプが2017年12月に月間MVPを取得したことから、スタンプづくりのきっかけなど。

「自分ツッコミくま」ナガノさんが明かす「もぐコロ」誕生のひみつ(現代ビジネス、全3回、2020年)
自分ツッコミくま誕生の経緯、おすすめの「やけくそメニュー」(MOGUMOGU食べ歩きくま2巻で「やけくそバーガー」があることになぞらえて)など。第1回第2回第3回

まとめ

ナガノさんのイラストエッセイ本、「ねこくま、めしくま」をご紹介しました。
何度読んでもかわいく、値段以上に楽しめます。「ちいかわ」からファンになった方も、ナガノさん自体の魅力に気づける作品だと思います。
「くまのむちゃうま日記」の発売より前に読んでみることをお勧めします。

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  • この記事を書いた人

HN

キャラクター記事全般を担当しています。

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